1
馬鹿に出来ない本格西部劇「ワイルド・レンジ 最後の銃撃」(2003)
原題は「OPEN RANGE」
「ダンス・ウィズ・ウルブズ」(1990)のケヴィン・コスナー(1955~)が
監督・主演で撮り上げた本格西部劇。
遊牧生活を送る決して若くない二人のカウボーイの正義と名誉を懸けた闘いを
雄大な自然を背景に奥行きある人間ドラマと迫力のガン・アクションで描く。
素晴らしいカメラは感動ものだ。
音楽はマイケル・ケイメン、相変わらず良い仕事をしている。
死を覚悟した二人が高級チョコを食べるところは、人間の本質が感じられ上手い
演出だ。
コレを観ずして男とは言えない(笑)。
ロイド・シアターより
この作品は、スピアマンたちはオープン・レンジ(公共の放牧地)で牛を育てる古いタイプのカウボーイで、それに対する顔役のバクスターはクローズド・レンジ(個人所有の放牧地)で営む牧場主であり、遊牧生活を送るカウボーイと悪徳牧場主の対決を雄大な自然を背景に描き、フィナーレでは、バクスター一味と二人のカウボーイとの壮絶な撃ち合いが実にリアルに描写される。また、住民たちが銃をとりバクスター一味と向き合うとこなどは、新鮮で印象的でもある。チャーリーがスーに1000回のキスをしたいなどというロマンテックなシーンなども、西部の雄大な景観映像が絵画のような美しさで撮られている本格的な西部劇大作である。
2
CGのない時代の「ベン・ハー」(1959)
撮影はオスカーを獲ったR・サーティース。
「ベン・ハー」のこのシ-ン、CGではありません!。
3
鼻歌が可愛い「アラバマ物語」
原作はピューリッツァ賞を受賞したH・リーの『ものまね鳥を殺すには』
子供は親の背中を見ている
少女の鼻歌から始まり静かに流れるE・バーンスタインによる
スコアーが美しい。
ジェームズ・スチュワート(1908~1997)を「アメリカの良心」
と言ったけど
この作品のグレゴリー・ペック(1916~2003)も「ローマの休日」
同様に、そう思いたくなる。
4
撮影隊は実際には動物を殺していませんとクレジットが出ます。
やるな~、コスナー!!。
映画史上、バッファローを扱った最も優れたシーンだと思っています。
PCでは右下にあるYouTubeをクリックして更に右下にある「全画面」で
ご覧になる事をお勧めします。