終盤のシーンでジョージはその山のような町の人々からのプレゼントやカンパ金

の中に天使のクラレンスが残していった本、アメリカの国民的作家であるMark Twain(マーク・トゥエイン)の「Adventures of Tom Sawyer(トム・ソーヤの冒険)」を見つけます。
その本の内表紙にはこう書いてありました。

Dear George:
Remember no man is failure
who has friends.
Thanks for the wings!
 Love
 Clarence
親愛なるジョージへ
友だちのいる敗者なんていないってことを忘れないで
天使の羽を有難う!
 愛をこめて
 クラレンスより

ジョージがカンパの山から見つけた「トム・ソーヤの冒険」は天使のクラレンスが

読んでいた本でしたね。 人間を中心とする自由主義的な宗教観を持つ「マーク・

トゥエイン」の書いた本を神様に仕える天使が読んでいるなんて・・・ね。 

つまり、「人間は人間にしか助けられない」という作家の本を読んでいる天使が

人間を助けたワケですから皮肉なお話しです。
実生活で事業の失敗など波乱万丈な人生を送った旅行記作家でもあるマーク・

トゥエインは世界一の毒舌家といわれます。 著書「マーク・トゥエイン150の

言葉」の目次の最初は「人生について」で、諸行無常の人生観を持つマーク・

トゥエインの辛口ユーモアを読むことが出来ます。 ま、世の中そんなに暗い

ことばかりじゃないけれど。

それから、そのクリスマスの晩のカンパのラスト・シーンで、天使のクラレンス

も入って出演者全員で歌う"Auld Lang Syne(蛍の光)"大合唱がありました。 

1966年の「Alfie(アルフィー)」のMichael Caine(マイケル・ケイン)が主演

した1971年の「Get Carter(狙撃者)」でも子供たちのマーチが奏でる曲として

"When the Saints Go Marching In(聖者の行進)"に続いてこの"蛍の光"が挿入され

ています。 この古いスコットランド民謡は、スコットランドの詩人であるRobert Burns(ロバート・バーンズ)が書いた歌詞によって国歌に も匹敵するものだそうで、新しい年に向けて歌うそうです。
Auld Lang Syne
Should auld acquaintance be forgot,
and days o' lang syne?
For auld lang syne, my dear, for auld lang syne;...
※Auld Lang Syne(蛍の光)の日本語の歌詞は蛍の光(小学唱歌集) Wikipedia

 

因みに

みなとみらいのドラッグの薬剤師にDVDをお貸して手書きの手紙を頂いた。

f:id:motolovelyboy:20190527105954j:plain