薬剤師のエピソードがある素晴らしい映画 「素晴らしき哉、人生!」(1946)
↓北米版
ほんの一部を紹介する。
ジョージ少年は父親譲りで「立派」だ。
池に落ちた弟を救う。
イケメンだし優しいからオンナノコにも人気がある。
アルバイト先では調剤した「薬」を患者に配達している。
POISON!!!
なかなか届かないので患者の家から苦情が来る。
届けない理由を「薬剤師」に説明する。
つまり「薬剤師」には電報が届いていたのです。
まさに「命の恩人 ジョージ少年」と薬剤師は少年を抱きしめる。
最近では人工的にカラー化したDVDがあるようです。オリジナルは白黒。
最近の稚拙なハリウッドものと違い、ファックとかサナバビッチなどの下劣な
セリフは一切ありませんゾ~!。
あら、カラー版がYouTubeにありました!。
エンディングは音楽担当のディミトリ・ティオムキンは「第九」
にしたかったところ、監督のキャプラが「蛍の光」にしました。
このことから二人は二度と仕事をすることはなかったようです。
しかしながら、これはキャプラに軍配をあげたい。
「蛍の光」だから良いのです。
ぐぐっと来るぜ、「蛍の光」。7分5秒の所です。
良妻賢母役の「うちのママは世界一」のドナ・リード!!。
とてつもない24,000リットルの「人口雪」を降らせました。
こんなアメリカを相手に戦争をした愚かな日本です。
アメリカではクリスマスになればCATVのどこかの局で必ず放映するようです。
参考に、ネットより
終盤のシーンでジョージはその山のような町の人々からのプレゼントやカンパ金
の中に天使のクラレンスが残していった本、アメリカの国民的作家であるMark Twain(マーク・トゥエイン)の「Adventures of Tom Sawyer(トム・ソーヤの冒険)」を見つけます。
その本の内表紙にはこう書いてありました。
Dear George:
Remember no man is failure
who has friends.
Thanks for the wings!
Love
Clarence
親愛なるジョージへ
友だちのいる敗者なんていないってことを忘れないで
天使の羽を有難う!
愛をこめて
クラレンスより
ジョージがカンパの山から見つけた「トム・ソーヤの冒険」は天使のクラレンスが
読んでいた本でしたね。 人間を中心とする自由主義的な宗教観を持つ「マーク・
トゥエイン」の書いた本を神様に仕える天使が読んでいるなんて・・・ね。
つまり、「人間は人間にしか助けられない」という作家の本を読んでいる天使が
人間を助けたワケですから皮肉なお話しです。
実生活で事業の失敗など波乱万丈な人生を送った旅行記作家でもあるマーク・
トゥエインは世界一の毒舌家といわれます。 著書「マーク・トゥエイン150の
言葉」の目次の最初は「人生について」で、諸行無常の人生観を持つマーク・
トゥエインの辛口ユーモアを読むことが出来ます。 ま、世の中そんなに暗い
ことばかりじゃないけれど。
それから、そのクリスマスの晩のカンパのラスト・シーンで、天使のクラレンス
も入って出演者全員で歌う"Auld Lang Syne(蛍の光)"大合唱がありました。
1966年の「Alfie(アルフィー)」のMichael Caine(マイケル・ケイン)が主演
した1971年の「Get Carter(狙撃者)」でも子供たちのマーチが奏でる曲として
"When the Saints Go Marching In(聖者の行進)"に続いてこの"蛍の光"が挿入され
ています。 この古いスコットランド民謡は、スコットランドの詩人であるRobert Burns(ロバート・バーンズ)が書いた歌詞によって国歌に も匹敵するものだそうで、新しい年に向けて歌うそうです。
Auld Lang Syne
Should auld acquaintance be forgot,
and days o' lang syne?
For auld lang syne, my dear, for auld lang syne;...
※Auld Lang Syne(蛍の光)の日本語の歌詞は蛍の光(小学唱歌集) Wikipedia
因みに
みなとみらいのドラッグの薬剤師にDVDをお貸して手書きの手紙を頂いた。
以前、アラン・ドロンの「冒険者たち」などをお貸しして麗人から届いた手紙は
麗人は感性も鋭い、美しい料理も得意な人。